だれかの欲しいきもちを
はじめてかたちにする人
本社 営業本部 MDコンテンツ開発第1部 ファッション&ライフスタイル担当
T.K
2007年入社/法学部出身
わたしのキャリア
- 2007.4
- 大丸京都店 ネクタイ・洋品売場
- 2011.3
- 本社 営業本部 MD戦略推進室 大丸京都店 紳士雑貨担当 アシスタントバイヤー
- 2011.9
- 本社 営業本部 自主事業統括部 大丸京都店 紳士雑貨担当 バイヤー
- 2015.9
- 本社 営業本部 自主事業統括部 大丸札幌店 紳士雑貨担当 バイヤー
- 2017.3
- 大丸札幌店 紳士雑貨担当 バイヤー
- 2018.9
- 大丸札幌店 紳士雑貨担当 マネジャー
- 2019.9
- 本社 営業本部 MD戦略推進室 ディベロッパー&エディター
- 2023.3
- 本社 営業本部 MDコンテンツ開発第1部 統括ディベロッパー&エディター
いまの仕事
MDコンテンツ開発 統括ディベロッパー&エディター
メインの仕事は、紳士、紳士雑貨、スポーツ、ゴルフ、子ども服といった担当カテゴリーの営業戦略を立てること。全国の店舗を周り、改装計画の支援なども行います。現在は店舗の営業部や改装担当者、法務など社内の他部署と連携しながら、松坂屋名古屋店の改装プロジェクトに参画中。バイヤー経験を活かしながら、店舗にどんなテナントが入るべきかを考えています。また、商品開発や新規のお取引先さまの開拓にも力を注いでいて、様々なトライアルをおこなっています。
もっと教えて、一問一答
2015年、札幌店に転勤した年に企画した冬底シューズです。札幌では10月頃に初雪が降るのですが、毎年その日は通常の3-4倍靴が売れるんです。私が転勤した当時もベーシックなデザインのものなら取り扱いがあったのですが、札幌のお客さまにご支持がありそうな「つま先が尖った色気のあるタイプ」の冬底シューズがなくて。「世の中にはまだないが、札幌では絶対に売れる!」と確信して当時の部長に直談判。300足を製作し完売しました。
一番手応えを感じたのは、有名メジャーリーガーのサイン入りグッズを外商のお客さま向けのプレミアムサイトで抽選販売した企画です。これまでサイン入りグッズは注目されてこなかった分野ですが、グッズを手掛ける企業との対話で、アートピースや職人の家具といった「お買いものの意味」を重視する外商のお客さまには興味を持っていただけるかもしれないという感覚を持ったんです。ちょうど野球の国際大会が半年後に控えていたので、それを見越して企画を進めました。結果、5着のユニフォームに対して1,800名のご応募があり、同様の企画を5週連続で実施しました。サイトのPV数や応募数は過去最高を記録。外商のお客さまの気持ちをオンラインで掴めたような感覚でした。
お客さまに爆発的に喜んでいただくためには、ご自身もまだ意識していない潜在的な気持ちに先回りすることが大切です。実は前述した限定企画の前に何度かプレミアムサイトでメンズバッグやアクセサリーを販売したことがあるのですが、その時は売上が良くありませんでした。商品自体は気の利いた色やデザインだったのですが「こういうのが欲しかった!」と思っていただけるほど真っ直ぐにお客さまの気持ちに伝わる商品ではなかったのかもしれません。長年バイヤーもしてきましたが、どこにその気持ちがあるかを探し当てるところが、この仕事の難しい部分であり醍醐味だと感じています。
オンライン市場は、ニッチであることが強みになると言われますが、その通りだと実感します。例えば、福井県鯖江市にあるアイウェアブランドのサングラス。実は有名ハリウッド映画のキャラクターがかけていたモデルの復刻版なんです。20万円もする高価なアイテムですが、「あのサングラス買えるの?」とファッションファンのみならず映画ファンにも注目いただいています。オンライン店舗は実店舗よりも物が持つストーリーや想いをどこまでも手厚く、広くお伝えできる場所。また千差万別の「欲しい」にアプローチできるからこそ、まだまだ可能性があると感じます。
学ぶこと、知ることが好きな人には良い環境だと思います。仕事を通して学ぶことも多いですし、プライベートでも学びの機会が充実しています。私は社内研修以外に16年間で40の通信教育(資格講座やe-MBA)、セミナー、夜間学校(マネジメント講座)を受講しました。タイミングが合えば、社内選抜研修や外部派遣授業も受講でき、望む限り学び続けられます。そして意思と意欲があれば、進みたい方向性を尊重してもらえるところが気に入っています。